2020.03.06
JA人づくり研究会設立発起人で、2009年の設立当初から代表を務めてきた農業経済学者の今村奈良臣氏が2月28日、亡くなりました。85歳で、死因は肺炎でした。
大分県出身で、東京大学大学院博士課程修了後、信州大学助教授、東京大学助教授・教授、日本女子大学教授、東京大学名誉教授を歴任。学問の分野だけでなく、農村に深く入り、JA-IT研究会(現JA総合営農研究会)代表委員、JA人づくり研究会代表委員、JC総研研究所長などを務めました。また、政府の食料・農業・農村政策審議会の初代会長を務め、食料・農業・農村基本計画の策定にも関わりました。
研究領域は、農業補助金分析や農業構造、地域づくりなど。常に現場を歩いて農家の声を聴く現場主義の研究を貫いた他、各地で開く「農民塾」やJA-IT研究会などを通して全国各地の農家やJA、研究者の人材づくりを進め、実績と親しみやすさから多くの人に慕われていました。
告別式は近親者のみで執り行われました。後日、偲ぶ会を開く予定です。日程が決まり次第、HP上でご案内させていただきます。